原題は『QT8: The First Eight』。クエンティン・タランティーノ(QT)の8本の監督作 (=『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』『ジャッキー・ブラウン』『キル・ビル』『デス・プルーフ in グラインドハウス』『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ 繋がれざる者』『ヘイトフル・エイト』)を、俳優&スタッフのインタビューを交えながらチャプター立てで解説、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の公開を控えた2019年製作のドキュメンタリーです。
インタビューを受ける俳優やスタッフが登場するごとに、その人物が8本のうちのどの映画に関わっているかをアイコンを使って一目でわかるように表示されるのが楽しい!タランティーノ作品への最多出演はサミュエル・L・ジャクソンなんですね。
1992年製作のデビュー作で注目され、2作目でカンヌ最高賞を受賞。ハリウッドの成功者でありながら、ビデオショップで働いていた映画オタクというところに親しみを感じるタランティーノ。『レザボア・ドッグス』の黒スーツで闊歩するシーンに一瞬で虜になり、『パルプ・フィクション』は何度観たことか!『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』には変わらないテイストの中に新境地を見出して興奮しました。本人の宣言通り、10作目で監督を引退するのかがとても気になります。
映画の中では、スタントウーマン兼女優ゾーイ・ベルのインタビューが、タランティーノの映画監督としての流儀を物語っていて印象的でした。
全作品を最初から1本1本また観たくなってます。