北欧を代表する建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルト。彼の人生と作品を巡るドキュメンタリーです。
25歳で建築事務所を設立。35歳で家具や照明器具、テキスタイルを扱う「アルテック」を創業。どんな仕事でも、原理原則を離れ作品にオリジナリティを出す姿勢を変えず、そして常に人と自然が主役。彼の作品が、フィンランド人の日常に溶け込んでいると言われる理由が見えてきます。クライアントよりも職人を大事にしたアアルトのエピソードが好きでした。
2019年夏にフィンランド旅行をしました。目的は、大好きなアキ・カウリスマキ監督の経営する映画館とバルに行くことと、もうひとつがアアルトのアトリエに行くことだったんです。無事アトリエに辿り着いたのがちょうど設計士たちの仕事時間で、間近で見学しました。至福の時間でした。アアルトの自邸と、彼が手掛けたヘルシンキ大学にも行きました。大学構内の階段の手摺りがとても心地よかったことと、図書館の椅子の美しいフォルムが印象に残っています。