アメリ

緑と赤のチラシが映画館に並び始めた時から懐かしさでいっぱいに!『アメリ』を20年ぶりに映画館で観ました。

あまりにも懐かしいので、2002年の東京のミニシアター史を調べてみました。この年、『アメリ』がシネマライズで8カ月もの超ロングランを記録。2スクリーンを持つ同館は同時期に『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』を上映しこちらも大ヒット。向かいのシネクイントが同時期に上映していたのが『メメント』。Bunkamuraル・シネマは『エトワール』、恵比寿ガーデンシネマは『おいしい生活』、シネセゾン渋谷は『アモーレス・ぺロス』、シネスイッチ銀座は『ピアニスト』がヒットした年でした。・・・大好きな映画ばかり!

『アメリ』は、キュートでシュールなシーンがポストカードをめくるように次々と展開する映画。黒い瞳と短い前髪、クリームブリュレ、豚のランプ、モンマルトルの街並み。ビジュアルのひとつひとつが強い分物語の記憶が薄い映画でした。でも今回は、周囲の人たちを今よりほんの少し幸せにしてあげることに幸せを感じるアメリが、周囲の人たちに背中を押してもらって恋を実らせる物語に夢中に!「世界と調和がとれたと感じた。人生は何とシンプルで優しいのだろう」というセリフが心に沁み込みました。