『アメリ』に続けて懐かしい映画を観ました。
バカなクラスメイト、つまらない大人たち・・・くだらない世界を彷徨いながら自分の行くべき道を探すアウトサイダーなふたりの少女の物語。社会と折り合いをつけずに自分の価値観を貫こうとする少女の映画といえば、最近も、『レディ・バード』や『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』といった魅力的な映画がありました。
その中で『ゴーストワールド』が突出しているのは、少女が、ダサくても自分の世界を持っている中年男に惚れるという展開を入れたこと。そのことで、この映画は、ちょっとつらくて、でも何とも愛おしい余韻を残すのです。
そして心掴まれるラストシーン!あ~やっぱり大好きな映画でした。
興奮冷めやらぬ中、2001年の東京のミニシアター史を振り返ってみました。『ゴーストワールド』を上映したのは恵比寿ガーデンシネマ。同館ではこの年『17歳のカルテ』が大ヒット。Bunkamuraル・シネマは『初恋のきた道』『花様年華』、シネセゾン渋谷は『PARTY 7』、シネマライズは『キャラバン』、シネクイントは『ギャラクシー・クエスト』、岩波ホールは『山の郵便配達』がヒットした年。そして、この年にシネスイッチ銀座で上映しロングラン大ヒットした『リトル・ダンサー』は、私にとって、生涯一番思い入れの強い特別な映画になりました。