花嫁はどこへ?

2001年、とあるインドの村。花婿の勘違いで取り違えられた2人の花嫁。置いて行かれた花嫁は途方に暮れ、連れてこられた花嫁はなぜか帰ろうとしない。花婿は迷子の花嫁への愛しさを募らせ必死に捜し続ける。はたして運命のいたずらの結末は?

監督のキラン・ラオは『モンスーン・ウェディング』がキャリアのスタート、『きっと、うまくいく』の主演で一躍有名になったアーミル・カーンがプロデュース、撮影監督は『ザ・ホワイトタイガー』のヴィーカス・ノゥラカー・・・大好きなインド映画名がたくさん出てくる前情報の時点で、絶対観ると決めていた1本。

そして、高まった期待以上!とても素敵な映画でした。伝統や世間体に縛られながらも、自分で自分の人生を切り開こうとするインド映画のヒロインたちって、なんて魅力的なんだろう!!

この映画は、タイプの違うふたりの女性が同時に見知らぬ場所に放り出されるという設定が、感動の展開につながるところが大きな特徴。

そして、愉快なキャラクターが多数登場するところも!特に、屋台のマンジュおばさんと、しゃくれ顎のマノハル警部補に関しては、観た人なら誰もが語らずにはいられなくなるようなユニークで、最後に泣かせる愛すべき脇役です

(2023年/インド/監督:キラン・ラオ)