違う惑星の変な恋人

この前に観た『カラオケ行こ!』の山下敦弘監督は、『リンダ リンダ リンダ』のペ・ドゥナが学祭でブルーハーツを歌うシーンで一瞬にして好きになった監督なので、新作の『カラオケ〜』にあの熱唱に通じるシーンがあったのが凄く嬉しかったです。

そんな理由で今年は日本映画をいっぱい観たいと思って、選んだのがこの映画。

『階段の先には踊り場がある』という映画名が面白くて、観逃したけどずっと覚えていたことが、木村聡志監督のこの新作を観るきっかけになりました。

4人の男女の、好きの矢印があっち行ったりこっち行ったりする恋愛群像劇。8つのチャプターに分けて1対1の会話をじっくり見せるという構成と、“屁理屈99%名言(のようなもの)1%”という脚本が秀逸!可笑しいセリフの連打の中に「別れるって付き合ってる人たちの特権じゃない」なんてドキッとするものも投げてきます。

そして、一瞬で「ここ好き」となったシーン、ありました!

女子2人は美容師。美容院の隣同士の席に男子2人を座らせて、シャンプーし髪を乾かすシーン。洒落てて、女子2人が魅力的で!監督の次作が楽しみです。