【イベントレポート】トークイベント 「ハリウッドスターの通訳」の仕事とは? ~翻訳家・通訳者 鈴木小百合さんをお迎えして~

昨日、 翻訳家・通訳者 鈴木小百合さんをお迎えして、トークイベント「“ハリウッドスターの通訳”の仕事とは?」を開催いたしました。
進行役は、映画&海外ドラマ 来日プロモーション・コーディネーターの鞍田美葉子さん。

まずは、まだまだレアな話題として、米アカデミー賞について。受賞作品や授賞式の印象的なパフォーマンスの話で盛り上がりました。

鈴木小百合さんは、スター来日プロモーションには欠かせない存在。多くの俳優・監督の通訳をなさっており、東京国際映画祭の通訳は約30年以上務めていらっしゃいます。豊富なご経験の数々から鈴木小百合さんがチョイスしてご紹介くださったご経験談、そして通訳のお仕事についてお話しくださいました。

ご参加の皆様からの質問タイムも、時間を延長してたっぷりと!映画がお好きな方々、そして、通訳の勉強をなさっている方、通訳を始めたという方もいらっしゃいました。興味深い質問ばかりで、皆様で驚いたり、笑ったり!アットホームな雰囲気に包まれました。

ハリウッド映画のエンターテイメントとしての魅力を何倍にもしてくださる通訳というお仕事について、お話が聞けた貴重なイベントとなりました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

【イベントレポート】下高井戸シネマが愛される理由~支配人・木下陽香氏を迎えて~

8/10(木)、ANGELIKA第4回イベント<下高井戸シネマが愛される理由~支配人・木下陽香氏を迎えて>を開催しました。

まずは下高井戸シネマの変遷についてお話をお願いすると、この日、映画館から大変貴重な資料をご持参くださっていた木下支配人。同館に保存されている「上映スケジュール表」が1枚1枚ファイリングされた2冊の厚いファイルです。下高井戸シネマファン垂涎のコレクションに感嘆の声があがります。回覧させていただき、お一人お一人が見入りました。

支配人になられたのが2019年9月。その経緯や、コロナ禍を経て今に至るまでのご経験のお話は心に沁みます。

“支配人の日常の仕事“もお話しくださいました。音量、黒味、バリマスク…映画1本を上映するのにさまざまな項目を調整する作業は、すべて、映画を綺麗に観ていただきたいという思いから。そして、1番の大仕事がスケジュール作成。通な作品、メジャー作品、そして、同館に観にいらっしゃる方々が求めている作品…そのバランスのとり方へのこだわりがあってこそ、下高井戸シネマの唯一無二の上映スケジュールが作られるわけです。

ANGELIKAから木下支配人に、同館で上映された映画の中から2本、想い出深い映画を決めてそのエピソードをお聞かせくださいと事前にお願いしていました。それぞれとても素敵なエピソードをお話くださいました。現在、2本の映画のチラシを店内に飾っております。

木下支配人のお人柄に触れて、下高井戸シネマが愛される理由がわかりました。これからも変わらず、“オンリーワンの映画体験”を私たちに提供し続けてください。

 

下高井戸シネマ 15th記念ポスター 店内掲出

下高井戸シネマが現在の運営体制となった1998年から2013年まで、同館で上映された映画のチラシが並ぶ圧巻のポスター。2013年当時、来場者に配布してくださった記念品です。当時同館に足繫く通って映画を観た店主にとっての宝物で、自宅に飾っておくだけではもったいないと常に思っておりました。今回、木下支配人にご快諾いただき店内に掲出、皆様にお披露目しています。

【イベントレポート】小林啓一監督×成蹊大学映画研究部 座談会

「若い世代でしか撮れない映画がある。
悩まず立ち止まらずに、撮ってほしい」
監督から大学生にエール!

5/13(土)、ANGELIKA第2回イベント<小林啓一監督×成蹊大学映画研究部 座談会「今、日本の青春恋愛映画に求めるもの」>を開催しました。

創設1964年という伝統と数々の映画賞受賞歴を有する成蹊大学映画研究部。映画制作を主とする活動で、11月の文化祭でも完成作品を発表します。小林監督は部活内容について質問しつつ学生たちから映画を作りたいと思ったきっかけを聞き出すと、誰かに伝えたいという思い以上に自分に腑に落ちたい、自分の中にある何かを表現したい、保存したい、残したい、という答えが返ってきました。また、映画が好きで観る側の目線をしっかり持ち続けている学生、部活を通して自分ができないような創作をする人の存在に刺激を受けたという学生、制作過程の現状に向き合い皆が苦労している個人作業の限界を変えたいと考えている学生、部内交流や対外活動のために全力で動いている学生の話からは、活発で豊かな部活の様子がうかがえました。

学生たちにとってはプロの映画監督に質問できる貴重な機会。脚本を書いている途中で書き直したくなることがある、稚拙さに気づいてしまう、という学生には、恥ずかしさにふたをするよりは、次に進むきっかけにすべきと言う小林監督。また、アニメ―ション映画にはない実写映画の強みは、という質問への、実写映画には息遣いや瞬きにリアリズムがあるという答えに、小林監督作品のいくつかの名シーンを思い出しました。

そして、作ったものがどう見られるかが気になるという学生に、人に見せるものを作る上でそれは宿命と言う小林監督。「若い世代でしか撮れない映画がある。悩まず立ち止まらずに、撮ってほしい」と、小林監督から大学生にエールが送られました。

映画制作を通じて思っていることを本音でぶつけてくれた学生たちと、学生たちの話に真剣に耳を傾け丁寧に語ってくださった小林監督。とても充実した1時間半の座談会でした。学生の皆さん。小林監督の言葉を胸に映画制作を頑張ってください!

 

<ご案内>

「成蹊大学映画研究部 学生たちの<生涯のベスト映画>展示」開催

展示期間:5/13(土)~6/11(日)

座談会に参加した学生たちひとりひとりに<生涯のベスト映画>をアンケート。集まった16本の映画を、ANGELIKA店内で“ウォールアート”にして発表展示しています。映画を撮るきっかけになった映画、自分の価値観を発見できた映画など、1作1作にさまざまな理由があるそうです。現役大学生たちは、どんな作品が今、人生の中でのベスト映画なのかを、是非多くの方に知ってほしいです。

吉祥寺にANGELIKAオープン

ニューヨークのソーホーに<ANGELIKA FILM CENTER>という名の映画館があります。上映する映画のセレクトに定評があり、1994年10月、『パルプ・フィクション』公開初日に映画ファンが長蛇の列を作った映画館として日本でも紹介されたことがありました。

映画との出会いの場としてニューヨーカーに愛されているこの映画館が、2022年12月6日、吉祥寺にオープンするカフェ&ワイン・バー<ANGELIKA>の名の由来です。コーヒー、ワインの味わいと共に、映画関連情報もご提供してまいります。